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陸前高田市の状況について(日本赤十字秋田看護大学 佐々木亮平様提供)

8 健康(災害・緊急・危機管理を含む) 5 トピックス 2011.03.24
現在は日本赤十字秋田看護大学におります。
昨年までは、岩手県大船渡保健所の職員として、陸前高田市に3年間、派遣され勤務しておりました。

多くの同僚や友人知人、数え切れない市民のみなさんを失い言葉もありません。

さて、ご指摘のありました、乳幼児や母親の避難についてですが、市内で最も大きい避難所である第一中学校では、体育館の避難所とは別に、学校内の教室を開放いただき、そちらで優先的に
お休みいただいております。

また、かろうじて被災を免れた知人の家等に身をよせて生活をされている方もございます。
そのほか、岩手県内陸部に親戚等がいるご家庭では、例えば、盛岡市や水沢市など、車で2時間程度はかかりますが、避難している方もおります。

ただ、まだまだ全体像がわからない状況です。
保健師チームが8〜9チーム入っていただき、市内8町を分担しながら要follow者を確認していただいておりますが、全体でそろってのミーティングができるようになったのが、正式には昨日からとなっております。

物資も届きはじめ、燃料の部分も少しずつ改善されはじめており、遮断されていた道路も重機によりだいぶ通れるようになってきたと、聞いてはおりますが、私も現場を離れ2日間経ちましたので、日々刻々と環境条件は変わっているものと思います。

今日、戻ってきた医療救護班のレポートを聞くと、陸前高田市へ医療救護班が続々と集まってきている様子で、それこそ、そのふりわけやマネジメントがたいへん難しくなっている模様です。

普通の災害という表現は適切ではありませんが、本来であれば、管轄保健所の協力体制のもと、被災した自治体を支え且つ連絡調整・統括機能を担い、医療を含めた全体の動きを調整可能だと思います。

しかし今回に限っては、保健所もその部分の機能を担うだけのマンパワーもなく、地域(エリア)全体が被災しているため、非常に厳しい状況となっております。
 
内陸部にある保健所が入ることで、その調整機能のバックアップをし、ようやく軌道に乗りだそうとしているところです。
被災した自治体のスタッフは、通常業務の立ち上げ準備も行う必要があるため、やはり、地元保健所と応援保健所のところで、全体的な連絡・調整・統括機能をお願いせざるを得ません。

このマネジメントを担うには、朝晩通いの支援ではなく、ある程度長期で、避難所において寝食をともにしながらでなければ難しいものと思われます。

さまざまな機関、組織、また組織に限らず、多くのボランティアのみなさんのおかげさまで、少しずつ改善してきております。
今後ともよろしくお願いいたします。
27日から、また現地に入ります。 


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