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MMWR(2017.4/7発刊)

7 感染症 5 トピックス 2017.04.12

CDC発刊のMMWRのハイライトをご報告いたします。

MMWR: April 7, 2017 / Vol. 66 / No. 13

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1.州別の男性同性愛者(MSM)における1期および2期梅毒罹患率(合衆国、2015年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6613a1.htm?s_cid=mm6613a1_w
女性のみと性交する男性に対するMSMの州別梅毒罹患率比は、39.2(ミネソタ州)から342.1(ハワイ州)までの範囲、全体では106.0倍。

2.州および地方保健局のSTDプログラムにより提供されるHIV関連サービス(合衆国、2013-2014年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6613a2.htm?s_cid=mm6613a2_w
各州や地方保健局により提供されているSTDプログラムでは、単にSTDに関した事項だけではなく、STD感染者とHIV陽性者との関係を調べるような、
HIVに特に重点をおいたサービスが実施。
州の保健局はSTDや公衆衛生の最新情報を提供し、HIV感染者への訪問を頻繁に行っていた。

3.ポリオ撲滅進展把握のための監視システム(全世界、2015-2016年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6613a3.htm?s_cid=mm6613a3_w
ポリオ監視に関する行動指標は改善しているが、国内レベルでの格差は残存(2016年の時点で、アフリカ地域20カ国において急性弛緩性麻痺(AFP)検知率が
全国レベルで基準を満たしているものは19カ国であったが、国内の全地域で基準を満たしている国は11カ国のみ)。
ポリオ監視拠点数は大幅に増加しており(アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンにおいて2011年末の21拠点から2017年2月時点では138拠点に増加)、ポリオウイルス蔓延状況とAFP疑い例の監視が可能に。
エボラ発生中、糞便検体検査を行っていなかった国々でも、ポリオ監視体制は回復しているが、エボラ発生以前の監視レベルにはまだ達していない。

4.バイタルサイン:ジカウイルス関連出生異常に関するアップデートおよび先天的にジカウイルスに暴露した全合衆国新生児の評価(合衆国ジカウイルス妊娠登録USZPR、2016年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6613e1.htm?s_cid=mm6613e1_w
USZPRに登録された妊婦は44州の1,297人。
妊娠第一期でジカウイルスに感染していると診断された妊娠新生児の15%(8%-26%)で出生異常あり。
ジカウイルス感染疑いのある895人の新生児のうち出生後神経画像検査を受けた新生児は221人(25%)、ジカウイルス検査を受けた新生児は585人(65%)。

5.統計早見図:年齢朝政死亡率、人種別(全米動態統計システム、合衆国、2014-2015年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6613a6.htm?s_cid=mm6613a6_w
上記の期間にかけて、米国の年齢調整死亡率は、人口10万人あたり724.6人から733.1人に1.2%増加。
黒人では870.7から876.1へと0.6%増加、白人では742.8から753.2に1.4%増加。
死亡率は黒人>白人>ヒスパニック系

(今週の感想)
記事中ではジカウイルス感染疑いのある新生児のうち25%しか神経画像検査を受けていないことに懸念していました。
人種間の健康格差については、ほとんどの記事では黒人、ヒスパニック系が白人よりも健康状態が悪い、という内容が多かったのですが、
死亡率が黒人>白人>ヒスパニック系となっているのが印象に残りました。

配信が遅くなりましたが今後もよろしくおねがいします。
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佐野 尭 (さの たかし)
自治医科大学 地域医療学センター
公衆衛生学部門


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