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MMWR(2017.10/6発刊)

7 感染症 5 トピックス 2017.10.11

CDC発刊のMMWRのハイライトをご報告いたします。

MMWR: October 6, 2017 / Vol. 66 / No. 39

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1.HIV感染と診断された健康保険加入児童における医療ケアの維持(合衆国、2010-2014年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6639a1.htm?s_cid=mm6639a1_w
2014年の合衆国における13未満のHIV感染児童は約2,477人。
HIV感染と診断された児童のうち、「医療ケアの維持」の定義に即した治療(少なくとも24ヶ月以上継続して半年に1度の受診、受診間隔は60日以上)がなされている
児童の割合はメディケイド加入児童の60%、商業保険加入児童の69%のみ。
これらの医療ケアの維持率はHIV感染された成人と同様であった。

2.ヒトアデノウイルス(HAdV)サーベイランス(合衆国、2003-2016年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6639a2.htm?s_cid=mm6639a2_w
全米アデノウイルス型報告システムのデータによれば、合衆国において上記期間に最も多く報告されたHAdVの型は1,2,3,4,7,14で全報告(n=1,283)の85.5%。
合衆国で流行しているHAdVの型は年ごとの変動が激しく、HAdV流行が確認された際には、その型に関連した検査をより多く行うためではないかと思われる。

3.アップデート:インフルエンザ流行状況(合衆国及び全世界、2017年5月21日-9月23日)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6639a3.htm?s_cid=mm6639a3_w
上記期間のインフルエンザ流行は、全世界では典型的な季節性の流行パターンに即したが、合衆国では全体的に低活動。
インフルエンザウイルスの大多数の遺伝的、抗原的特徴は推奨される2017-2018年ワクチン株と類似。
また、抗原性の異なるインフルエンザB(Victoria系統)の小サブセットも確認。

4. バイタルサイン:過体重や肥満に関連したガン発生についての潮流(合衆国、2005-2014年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6639e1.htm?s_cid=mm6639e1_w
過体重や肥満は少なくとも13種類の癌に関連した増加リスクとされる。
2014年には合衆国の約631,000人が肥満に関連した癌と診断(診断された全ての癌の40%)。
肥満関連癌発生率は、50歳以上の成人>若者、女性(癌の55%が肥満関連)>男性(癌の24%が肥満関連)、黒人・白人>その他の人種。結腸直腸癌を除き、癌発生率は上記の期間において、20-74歳の患者で有意に増加。 75歳以上で減少。 32州で増加。 16州およびコロンビア特別区では安定。
過体重や肥満の抑制により癌発生は減少できると思われる。

5. 統計早見図:診療所開業医への受診率、患者年齢別、性別(全米救急医療ケア調査、合衆国、2015年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6639a6.htm?s_cid=mm6639a6_w
2015年における全体の診療所開業医受診率は100人あたり313回。
男性(262回/100人)に比べ、女性(362回/100人)で多かった。
15-64歳では女性の方が男性より多かったが、65歳以上では性差は見られず。
受診率は男女とも15歳以降、年齢とともに増加。

(今週の感想)
インフルエンザやアデノウイルスの記事がありました。
外出後の手洗いは必ず行ってください。

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佐野 尭 (さの たかし)
自治医科大学 地域医療学センター
公衆衛生学部門


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