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MMWR(2019年4月19日、26日)

7 感染症 15 たばこ・アルコール・薬物中毒 5 トピックス 2019.05.02

CDC発刊のMMWRのハイライトをご報告申し上げます。
2週分まとめて配信させていただきます。


MMWR:April 19, 2019 / No. 15

URL:https://www.cdc.gov/mmwr/index2019.html

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1. 子宮頚部高度異形成(CIN 2 )の推定患者数(米国、2008〜2016年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6815a1.htm?s_cid=mm6815a1_e 2008〜2016年の間に、人口ベースのサーベイランスシステムにおけるCIN 2 の割合は、18〜24歳の女性で減少した。
米国のCIN 2 患者数の推定数は216,000人(2008年)および196,000人(2016年)で、この減少のうち76%が9価HPVワクチンによるものと推定される。

2. ホームレスおよび注射による薬物乱用を行う異性愛者におけるHIV感染の発生(米国、2018年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6815a2.htm?s_cid=mm6815a2_e
2018年、ワシントン州シアトルでの疾病調査と分子HIVサーベイランスにより、ホームレスの異性愛者のうち14人がHIVに関連すると診断された。
また、2017年から2018年11月中旬にかけて、ワシントン州キング郡における、注射による薬物乱用を行う異性愛者のHIV診断数は286%増加した。

3. 13〜24歳の暴力被害者の被害と犯罪の蔓延(サハラ以南アフリカ4ヵ国、2013〜2015年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6815a3.htm?s_cid=mm6815a3_e サハラ以南アフリカ4ヵ国における子供に対する暴力調査のデータを分析したところ、暴力虐待の有訴率は、ナイジェリアで29.5%、マラウイで51.5%、ザンビアで15.3%からウガンダで28.4%であった。
すべての国で、経験した小児期暴力の種類の数と暴力を犯す可能性との間に、強い用量-反応関係が観察された。

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MMWR:April 26, 2019 / No. 16

URL:https://www.cdc.gov/mmwr/index2019.html

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1. 生殖補助技術(ART)に関するサーベイランス(米国、2016年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/ss/ss6804a1.htm?s_cid=ss6804a1_e 2016年に、合計197,706のARTが米国463ヵ所の受精クリニックで行われ、CDCに報告された。
これらにより、65,964件の分娩が行われ、76,892人の乳児が誕生した。
自身の胚を用いた場合、移植された胚の平均数は年齢の増加とともに増加していた。
2016年に生まれた乳児全体のうち、ARTによるものは1.8%であった。

2. 18〜44歳の妊娠中の女性におけるアルコール飲料の消費および大量飲酒(アメリカ合衆国、2015〜2017年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6816a1.htm?s_cid=mm6816a1_e 2015〜2017年の行動危険因子サーベイランスシステムのデータを分析したところ、過去30日間に妊娠中の女性の11.5%が現在飲酒しており、3.9%が大量飲酒していた。
結婚していない女性は、結婚している女性よりも妊娠中にアルコール飲料を摂取する傾向を認めた。

3. 食品媒介感染症および病原体の予備的発生率と傾向—食品媒介疾患サーベイランスネットワーク(米国10ヵ所、2015〜2018年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6816a2.htms_cid=mm6816a2_e 食中毒の発生率はほとんど変わっていない。臨床検査室では、腸管感染症を検出するために、培養非依存診断試験(CIDT)を使用することが増えている。
CIDTは、培養を用いる旧式の方法では日常的に検出されなかった病原体を特定することにより、公衆衛生サーベイランスに有益である。
ほとんどの感染症の発生率は、2015年から2017年に比べて2018年に増加した。これは、CIDTの使用が増加したことに一部起因する可能性がある。
サイクロスポラ感染率は、農産物に関連した大規模な発生に部分的に関連して、著しく増加した。カンピロバクターおよびサルモネラ属菌、特に血清型がEnteritidisであるものによって引き起こされる感染症の数は依然として高値である。

4. 看護師からのオピオイド薬物を介して潜在的に感染したC型肝炎ウイルス(ワシントン、2017年8月〜2018年3月)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6816a3.htm?s_cid=mm6816a3_e 定期的なサーベイランスにより、2人の病院救急科患者に急性C型肝炎ウイルス(HCV)感染が検出された。
調査により、麻薬注射を認可された看護師からオピオイド注射を受けた患者に、HCV感染が少なくとも12件発生したことが確認された。


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(感想)
本邦でHPVワクチンが再開されるのはいつなのでしょうか。
薬物乱用や暴力の連鎖は悲しいことです。
生殖補助技術の発展と妊娠中のアルコール乱用は社会的対極のような印象を受けました。
感染症の病原体は知らなかったものがどんどん判明していきますね。
医師と看護師とで注射による感染の頻度に差があるのでしょうか。気になるところです。

次回は2週間後になります。どうぞよろしくお願い致します。

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CDCホームページ:https://www.cdc.gov/
バックナンバー:http://www.cdc.gov/mmwr/mmwr_wk/wk_pvol.html

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岩手医科大学 衛生学公衆衛生学講座
田鎖 愛理

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