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MMWR(2019年7月26日、8月2日)

7 感染症 5 トピックス 2019.08.02

CDC発刊のMMWRのハイライトをご報告申し上げます。
2週分まとめて配信させていただきます。

MMWR:July 26, 2019 / No. 29

URL:https://www.cdc.gov/mmwr/index2019.html

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1. 注射薬物使用者間におけるC型肝炎ウイルス感染の検査および治療に関する進捗状況(ジョージア、2018年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6829a2.htm?s_cid=mm6829a2_e&deliveryName=USCDC_921-DM5572
C型肝炎排除プログラムの開始後、針と注射器プログラム(NSPs)で実施されたHCV抗体検査数は5倍に増え、検査結果が陽性の人の数は2倍になった。

2.ポリオ撲滅に向けての進捗状況(ナイジェリア、2018年1月〜2019年5月)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6829a3.htm?s_cid=mm6829a3_e&deliveryName=USCDC_921-DM5572
2016年12月から2017年5月までの間にボルノの反乱軍収容地域に住む子供たちのポリオウイルスワクチンを入手できなかった子供の数は87%減少した。
これは、野生株ポリオウイルス(WPV)感染がナイジェリアで中断された可能性を示唆する。
ただし、2型循環ワクチン由来ポリオウイルス(cVDPV2)の発生は国際的に広がっている。

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MMWR:August 2, 2019 / No. 30

URL:https://www.cdc.gov/mmwr/index2019.html

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1. 注射由来のHIV感染と診断された者の注射および性行動(米国、2015〜2017年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6830a1.htm?s_cid=mm6830a1_e&deliveryName=USCDC_921-DM6268
HIV陽性の注射薬物使用者(PWID)の約10%が注射器具を共有し、非滅菌注射器の入手と不安全な廃棄方法が一般的であった。
また、ハイリスクの性行動に関与している可能性が高く、80%が物質使用のための治療を受けていなかった。

2.男性と若年成人におけるHIVウイルス量抑制者が3倍増(タンザニアのブコバ市議会、2014〜2017年)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6830a2.htm?s_cid=mm6830a2_e&deliveryName=USCDC_921-DM6268
タンザニアのブコバでは、新しい検査の規模拡大、医療との連携、および2.5年間にわたる抗レトロウイルス療法介入の維持により、HIV陽性者のHIVウイルス量抑制者(VLS)は全体で約2倍(28.6%から64.8%)、男性(20.5%から59.1%) および 18〜29歳の成人(15.6〜56.7%)は約3倍となった。

3. ケニアで最近入院したカルバペネム分解酵素(カルバペネマーゼ)産生菌を有する米国人患者のCandida auris(C. auris)
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6830a3.htm?s_cid=mm6830a3_e&deliveryName=USCDC_921-DM6268
カルバペネム分解酵素(カルバペネマーゼ)産生菌(CPO)のコロニー形成/感染について、ケニアで入院したメリーランド州住民をスクリーニングした結果、C. aurisがコロニー形成されることがわかり、CPO調査がC. aurisの早期同定を容易にすることができることを示した。

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(感想)
双方の最初の項目に関連して、Persons Who Inject Drugs (PWID)=注射薬物使用者、needle and syringe programs (NSPs) =針と注射器プログラム、という用語を初めて知りました。
Candida auris、Carbapenemase-Producing Organisms(CPO)=カルバペネム分解酵素(カルバペネマーゼ)産生菌も初耳でした。

非常に暑い日が続いております。くれぐれもご自愛下さいませ。

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田鎖 愛理(Eri TAKUSARI) <ertakus@iwate-med.ac.jp>


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